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EPUB READING GUIDE

戦国時代を小説で読む。吉川英治『新書太閤記』の始め方

吉川英治『新書太閤記』の第一分冊から第十一分冊までを、青空文庫の図書カードで案内。作品の描く範囲、序と本文の読み方、人名を追うヒントをまとめます。

秀吉を描く小説を読みたいけれど、『太閤記』という名前の本がいろいろあって迷う。青空文庫では分冊が多く、どこまで読めるのかも気になる。

この記事で案内するのは、吉川英治の『新書太閤記』です。青空文庫では第一分冊から第十一分冊までが公開中の一覧にあり、番号順に本文を追えます。ほかの作者による『太閤記』や歴史書は扱いません。1

最初に知っておきたい、作品の範囲

第一分冊の「序」で、作者はこの作品が秀吉の最期までを書いたものではないと述べています。つまり、十一分冊を読み終えても、秀吉の生涯をすべて読んだことにはなりません。2

ファイルが途中で欠けているのではなく、作者自身がそう書いているということです。人物の最期までをまとめた伝記を探しているのか、小説の展開を読みたいのかで、読む本を選んでください。

「序」には作者自身の人物観も書かれています。それは史実の人物への結論ではありません。作者がどんな関心から物語を書こうとしたのかを知る文章として読んでください。

第一分冊から第十一分冊までの一覧

以下は2026年9月27日に確認した、青空文庫の公開中の順番です。各行の図書カードから本文と配布ファイルを確認できます。1

公開番号巻・項目図書カード
01第一分冊No.56568
02第二分冊No.56633
03第三分冊No.56754
04第四分冊No.56755
05第五分冊No.56756
06第六分冊No.56757
07第七分冊No.56758
08第八分冊No.56759
09第九分冊No.56760
10第十分冊No.56761
11第十一分冊No.56762

「第一分冊」などの区分は、この公開版で使われているものです。紙の本を持っている方は、手元の版の巻数と一対一で対応すると決めつけず、題名と収録内容を確認してください。

物語は、出生をめぐる場面から始まる

第一分冊では「序」の後に「日輪・月輪」という見出しがあり、貧しい家に生まれた子どもを描く場面へ入ります。物語は、有名になった人物の姿ではなく、その前の暮らしから始まります。2

最初の数ページでは、合戦の行方を予習するより、家の様子や寒さ、人の話し方を追ってください。大きな名前を知っていても、小説が描く一つの場面を初めて読む楽しみは残っています。

『新書太閤記 01 第一分冊』を青空文庫で読む / 図書カード・本文・配布情報

人名が増えたら、今いる場面だけを整理する

長い歴史小説では、呼び名、家の名、役職が一度に現れることがあります。覚えにくいときは、ノートの欄を三つに絞ります。

欄記録すること
誰今の本文に出る名前と読み
どこその場面の土地・家・訪問先
何をしているか会う、働く、頼む、断る、移動するなど

未来の関係や最終的な立場までは埋めません。後で別の呼び名が出たとき、同じ人物かを本文で確かめて線を引けば十分です。

すでに他の小説や映像で知っている場面も、同じ順番・同じ会話とは限りません。記憶で補わずにこの作品での描かれ方を追うと、知っている人物の別の面が見えてきます。

人物の言葉と、語り手の説明を分けてみる

誰かがある人物をほめたり疑ったりしたとき、その言葉を誰が発しているかを確かめます。相手の態度を見た感想なのか、語り手の説明なのか、本人の考えなのか。これを区別しておくと、人物の印象を早くに固めずにすみます。

歴史小説を読むことは、その人物の行動すべてに賛成することではありません。まず何がどう描かれているかを追い、史実が気になる箇所はあとで別の資料で調べる。この二段階で読めば混乱しません。

長い物語は、分冊より小さく区切ってよい

11という数を毎日のノルマへ変える必要はありません。分冊の中の見出しを一区切りにして、「誰が次にどこへ行こうとしていたか」を一行で残します。

一分冊を一気に読む日も、数ページで終える日もあってかまいません。全文の文字数や読了時間は計測していないため、何日で読み終わるといった目安は載せていません。

読み始めのうちは、全部を覚えているかより、次に知りたいことが一つあるかを目安にしてください。

EPUBの追加は、まず第一分冊で試す

第一分冊のテキストZIPを青空文庫から保存し、青空→EPUBで変換します。BlueReaderへアップロードするのは生成されたEPUBです。サーバー解析が終わったら、本文とルビの表示を確かめてから読み進めます。3

複数の分冊を一冊にまとめる機能はないものとして、分冊ごとに元ファイルを保管し、上の表と対応させてください。

青空文庫をEPUBに変換してBlueReaderで読む方法

最初の一歩は、「第一分冊」の「序」と本文の入口を読むこと。有名な人物だからと身構えず、一つの場面から長い物語に入ってください。

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Footnotes

  1. 青空文庫・吉川英治の公開作品一覧。新書太閤記01〜11の公開項目を確認。 ↩ ↩2

  2. 吉川英治『新書太閤記 01 第一分冊』、青空文庫。本文、図書カード No.56568。作品の紹介と表記・版の確認に参照。 ↩ ↩2

  3. BlueReaderの青空文庫EPUB変換ガイド。青空→EPUBによる変換、EPUBのアップロードとサーバー解析、同じアカウントでの読書継続について。 ↩

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